世界に誇るアニメ監督今敏の魅力

昭和の一時代を築いた名女優を追う「千年女優」や、ホームレスたちのクリスマスを感動的に描いた「東京ゴットファーザーズ」などの大人向けアニメーションで世界的に評価を得たアニメ監督今敏。

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1984年にちばてつや賞を受賞し漫画家としてデビュー。
これをきっかけに「AKIRA」で有名な大友克洋のアシスタントとなりました。
いくつかの漫画作品を世に出した後、アニメ制作にも携わるようになります。

そして、1997年「 PERFECT BLUE」で初アニメ監督。その後も意欲的にアニメ監督として、マッドハウスとともに制作していきました。

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押井守と大喧嘩!?

当時「アニメージュ」にて連載されていた「風の谷のナウシカ」の後連載として押井守と今敏がタッグを組んで「セラフィム」を開始しました。
押井守の考案した世界観を二人でアイディアを出して話を作っていくというものでしたが、途中で二人の間で意見がぶつかり、一時休載。
そのまま未完となり、それ以降は完全に活躍の場をアニメに切り替えています。

けれども今敏が亡くなった後、追悼記念として未完ではあるものの出版。
精巧な描画力や練られた設定、世界観は、未完ながらも読むに耐えうる作品となっています。

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現実と非現実の交じり合う世界を走る主人公

サイコサスペンス作品「PERFECT BLUE」では犯人から逃れる為に走り、「千年女優」では主人公千恵子が出演した映画の走っている部分を切り抜いたような演出が疾走感を産み、「パプリカ」でも大きな山場では必ず主人公が走っています。

思い出のマーニーで作画監督を務めた安藤雅司や美術監督の池信孝の高いな描写力や設定と、空中を浮いたり、おもちゃのパレードなどの非現実的な演出により、現実感が失われ、さらによくタッグを組む平沢進の音楽がさらに浮遊感が生まれます。
そこを地に足をつけ力強く全力疾走する主人公の姿は今敏の大きな魅力と言えるでしょう。

突然のガン告知

長編映画も世界的に評価を得、TVシリーズでも成功を収め、新作「夢みる機械」にとりかかっているところで今敏は体調を崩します。
blogでも公言するほどアルコールとカフェインとニコチンを愛しており、そのためか末期のすい臓がんと診断されたのです。
そして回復することはなく告知から約3ヶ月後、今敏はなくなります。

亡くなった翌日に遺書に近い形のblogを更新されました。
亡くなるまで病気であることを伏せ、いつものようにblogを続けていたことも当時メディアにも大きく取り上げられました。

KON’S TONE さよなら

ガン告知されてから亡くなるまでの葛藤や感謝が多くの言葉で綴られています。
より今敏を知りたい方は一読してみてください。

最後に

自身のキャラクターと同じようにひたすらに走りぬいた今敏。
未完に終わった「夢みる機械」はキャラクターデザイン兼作画監督の板津匤覧が引き継ぐ形で製作が決まっています。
この作品が公開されるのを待ちながら、過去の作品に触れていくのもいかがでしょうか。

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