生粋の“アイドル声優”原紗友里が今おもしろい！

声優界にはアイドル声優というジャンルがあります。
アテレコだけではなく、アーティスト・ユニット活動、ライブ、グラビア撮影など幅広い仕事をこなすアイドル声優は、まさにアイドルさながらの幅広い活動でファンを喜ばせています。

その中でも原紗友里さんは、生粋の“アイドル声優”と言っていいかもしれません。

彼女のターニングポイントにはいつもアイドルがいます。
さらに今、原さんはあるアイドルを通じて、新たな魅力を見せ始めているのです。

そこで今回は原紗友里さんの魅力を、彼女の“アイドル”歴とともに紹介します！

アイドル声優ユニット”LISP”として世に出る

2009年に現在の所属事務所のオーディションに合格した原さんは、同年声優としてデビュー。
翌年には阿澄佳奈さん、片岡あづさ（現・榎あづさ）さんとアイドル声優ユニット・LISPを結成します。

LISPは、デビューイベントでは1000人以上を集め、デビュー数ヶ月後には横浜アリーナのステージに立ち、順調なスタートを切ります。メンバー最年少の原さんもはユニット内で“妹キャラ”として人気を獲得。

活動は順風満帆かと思われましたが、１年後、LISPは突然活動休止を発表し、原さんのはじめてのアイドル活動は思わぬ形で終焉を迎えました。

↑LISPのデビューにしてラストアルバム「Light In a Small Prism」。その後原さんが参加する『アイドルマスター』シリーズのソングライターの一人・白戸佑輔も楽曲を提供。

初主役もアイドル役→当たり役に

原さんのアニメ作品初主役もアイドルでした。

LISPでの活動と同時期に演じた「プリティーリズム・オーロラドリーム」の天宮りずむ役は少しアホの子だけど底抜けに明るくて、アイドルへの思いは人一倍な女の子。
当時のブログでは、りずむを演じて感じた声優、そして“アイドル”としての喜びを綴っていました。

昨日プリティーリズムを見てくれているというお子さんに会いました。
まったくの不意打ちだったんですが、「りずむちゃんがんばって」と言われて、なんだかものすごく嬉しかったです。
子供に夢を与える仕事なんだなあと実感。もっともっとがんばるぞい！

（引用／2011年06月 :: はらっぱ｜yaplog!（ヤプログ！）byGMO）

りずむは原さんの元来持つ明るさが存分に発揮された当たり役になり、その後快活なキャラクターを演じることも増えていきました。そしてこれらの経験が、今の原さんを代表する役にもつながっていきます。

2012年、原さんが再びアイドルになるときがやって来ました。
それがソーシャルゲーム『アイドルマスターシンデレラガールズ』の本田未央役でした。

↑天宮りずむのソロCD「プリティーリズム・オーロラドリームライブチック・キャラクターソングＣＤ act.2 ココロ充電！」。80年代のPWLサウンドを思わせる佳曲「ココロ充電！」などを収録

デビュー時からは想像できなかった路線を開拓!?

未央は明るく元気いっぱい、オレンジがイメージカラーの一つであるところも含め、りずむとの共通点を連想させます。
そして未央役に就任したことは原さんの思わぬ魅力を引き出すことになります。

LISP時代はメンバーから「かまってちゃん」とも呼ばれる正統派の妹キャラだったはずが、『シンデレラガールズ』のネットラジオ「デレラジ」などで見せる、的確なボケと押しの強いトークで主導権を握ってその場を「原紗友里ワールド」に変えるキャラクターが、バラエティーアイドル声優とも言うべき隠された才能として『アイマス』ファンを中心に知れ渡ったのです。

日々伝説を生み出す“アイドル”に

ＣＤやライブステージでは正統派アイドル・本田未央としてエネルギッシュな歌声を披露する一方で、原さんの振る舞いを「ゲスい」と表現する周囲に「原紗友里　“清い”って検索されたい」と返して笑わせたり、自らのあだ名を「メシア（救世主）」にしようとしたら「飯屋」として定着しまったりと、共演者とのやりとりではおもしろ行動を連発。

ついには共演者の青木瑠璃子さん（多田李衣菜役）とニコニコ生放送でレギュラー番組「CINDERELLA PARTY!」を持つようになり、盟友（ズッ友）の青木さんとの女子校ノリのあけすけなトークで、原さんは毎週、新たな伝説と名語録を生み出し続けています。