逢坂良太さんは2010年のデビュー以来、順調に出演作品数を伸ばす’86年生まれでの人気男性声優。
その童顔と愛くるしい雰囲気で本人の女性人気も高いですが、何より作品のフロントマンとなる主人公役を演じることが多く“主人公声優”なる異名も持っています。
そこで今回は逢坂さんの魅力をひも解くため、彼が演じてきた印象的な主人公たちをセレクトしてみました!
正統派主人公
・沢村栄純(ダイヤのA)
・ススム・トキムネ(白銀の意思 アルジェヴォルン)
・風見颯(少年ハリウッド -HOLLY STAGE FOR 49-)
「素直」、「正直」、「愚直な姿勢」、「正義感にあふれる性格」、「努力・友情・勝利の象徴」。
僕らが見てきた主人公らしい主人公たちを、当然ながら逢坂さんは数多く演じています。
沢村、ススム、楓もそんな“正統派”の主人公たち。
しかし驚くべきは、3人とも全く違うジャンルの作品の主人公(スポーツアニメ、ロボットアニメ、アイドルアニメ)であることです。
3人のパーソナリティーは正統派主人公で共通するものの、アプローチは全く異なります。
沢村はバカ正直な性格を現した荒っぽさが映える少年の声、ススムは思春期ならではの葛藤に満ちた、正義感と焦燥感を感じさせる男子の声、楓は目の前のことをしっかりと見据えた、嫌味が一切ない透明感のある青年の声。
この3作品を見比べるだけでも、逢坂さんの“主人公声優”としての才能・対応力と表現力の幅を堪能できるはずです。
ラノベ系主人公
・季堂鋭太(俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる)
・真奥貞夫(はたらく魔王さま!)
・姫小路秋人(お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ)
現在のアニメ界で一大ジャンルとなっている、ライトノベルが原作のアニメ作品の主人公も逢坂さんの得意分野のひとつ。
恋愛、コメディー、ファンタジーなどの要素がひしめき合うこれらの作品では「正統派主人公」とはまた違い、ある程度演技のアプローチは共通しています。
しかしそのことがキャラクターの立ったライトノベルヒロインたちの魅力を引き立たせるスパイスとなっており、主人公ながら名サポート役も担ってもいるのです。
ヘタレ系・苦悩系・変人系も難なくこなす万能ぶり
・村上良太(極黒のブリュンヒルデ)
・時縞ハルト(革命機ヴァルヴレイヴ)
・真田ユキ(つり球)
まだまだあります。
ハードな描写が満載の劇中の中、一服の清涼剤とも言うべき清々しいまでのヘタレ&スケベ演技で新境地を開拓した「極黒のブリュンヒルデ」、逢坂さんが演じた主人公史上、おそらくもっともつらい境遇を味わうことになったハルトを苦悩たっぷりに演じた「革命機ヴァルヴレイヴ」。
また「つり球」ではは独特な雰囲気を漂わせる主人公・ユキを演じましたが、実は逢坂さんの初主役となった作品であり、演技にも初々しさがあふれています。
「つり球」は、これまで紹介した作品を観たあとに改めて観てみるのも、逢坂さんの”主人公演技”の変遷を楽しむ一つの方法かもしれません。
↑「つり球」は気鋭のアニメ作家・中村健治氏が監督を務める一作。
”逢坂めぐり”でもアニメを楽しめます
今回紹介した以外にももちろん逢坂さんが主人公を演じた作品は数多くあります。これを機に“逢坂良太主人公作品めぐり”をしてみているのもいいのではないでしょうか?
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