チェックしておきたい!おすすめのアニメ制作会社とその特徴

皆さん、アニメは好きですか?
アニメは本当に素晴らしい文化ですね。これまでに数々の名作が生まれ、観る者に得がたい経験させてくれました。
中には特定のアニメ作品に人生を変えられたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

さて、そんなアニメ作品を観る上で忘れてはいけないのは、作品達を生み出してくれているアニメ制作会社の存在。
よくよく意識してみると、作画であったり、演出であったり、様々な要素に制作会社の個性が強く反映されていて、実は奥が深いんです。
そういった背景を知ることで、作品をさらに楽しめること間違いなし!
今回は、そんな魅力的な作品を生み出すアニメ制作会社の中でも「特におすすめしたい!」という制作会社をピックアップしていきます!

京都アニメーション

けいおん

アニメ制作会社の紹介記事を銘打つ以上、やはりここは外せないでしょう。
数々の大ヒット作を生み出し、熱狂的なファンを多く獲得している大御所的存在。皆さんご存知『京都アニメーション』!

1981年に創業して以来、「AIR」「涼宮ハルヒの憂鬱」「CLANNAD」「らき☆すた」「けいおん!」「Free!」「響け!ユーフォニアム」などなど、アニメ史に残る数々の名作を生み出してきた『京アニ』ですが、
特に『けいおん!』はアニメを見ない層にまで流行を博する社会現象を巻き起こし『京アニ』の名を大きく世に知らしめたことは、まだ記憶に新しいですね。
ここから京アニは一躍有名になり、今となっては「京アニだから」という理由で今期何を観るか決めるファンも多いことでしょう。

そんな知る人ぞ知る『京アニ』ですが、やはりそれだけの観る者を惹き付ける魅力があります。

まずは、最初から最後まで安心安定のハイクオリティな作画。
そのアニメを語る上で重要な要素の一つである作画ですが、『京アニ』のそれは登場人物は勿論のこと背景に映る建物一つ取っても細部にわたるまで丁寧に描き込まれており、その拘りようには執念すら感じます。
そしてそれを最終回まで維持し続ける離れ業は、まさに「作画崩壊知らず」。
そんな『京アニ』の高品質な作画が上手く活かした登場人物の心理描写の丁寧さこそ『京アニ』の真骨頂。
その登場人物が今何を想い、どう感じているのか、細かいカット割りと演出でそれを見事に表現しています。

筆者が最近観た京アニ作品の中でも強く印象に残っているのは、人気アニメ「Free!」の原案であり、登場人物たちの過去を描いた劇場アニメ作品「ハイ☆スピード!」。多感な時期に生きる少年達の繊細な心理描写が美しく、アニメへの伏線も散りばめられていて、とても面白い作品でした。本作は女性に人気の高いシリーズですが、青春や友情といった少年漫画を彷彿とさせるテーマ性が非常にアツく、性別関係なくオススメできる作品ですね。

ハイスピード

上述の「ハイ☆スピード!」や「けいおん!」のように、京アニは「青春」「友情」「恋愛」といったテーマを扱う作品が多い傾向にあり、万人が楽しめる作品が非常に多いことも人気の秘訣ではないかなと思います。
安心と信頼の『京都アニメーション』が、次に手掛ける作品は一体何なのか。筆者も楽しみでなりません!

P.A.WORKS

花咲くいろは

『京アニ』に続いて、こちらも美麗な作画で高い評価を出している、近年話題のアニメ会社『P.A.WORKS』の紹介です。

2008年に放送した「true tears」をきっかけに、そのクオリティの高さが話題を呼び一躍有名になった『P.A.WORKS』(以下『P.A.』)

その後も「花咲くいろは」「TARI TARI」「CANAAN」「凪のあすから」「SHIROBAKO」といった、数々の名作を生み出してきました。
上述の通り『P.A.』の魅力の一つはその高い品質の作画。特に背景は、実際の風景を正確に描写することで、透明感のある雰囲気を実現させています。

そんな『P.A.』作品が得意とするジャンルが、硝子細工のように繊細で、触れたら壊れてしまいそうな、複雑な人間模様を描いた青春群像劇。
一分一秒ごとに変化していく登場人物たちの心情を、『P.A.』の美しい作画によってその繊細さを更に引き立て、より魅力的に表現されています。

実際の町や風景を舞台のモデルにしている作品が多いのも特徴で、特に「true tears」は国内のみならず海外からも聖地巡礼をしにやってくるファンが続出したという話は有名ですね。

凪の明日から

個人的に『P.A.』の作品はどれも大好きなものばかりなんですが、強く印象に残っているのは、やはり「凪のあすから」でしょうか。
絵の美しさはさることながら、1クール目で積み重ねてきたものを2クール目で一気に爆発させてきたあの感動は今でも忘れられません。
ドロドロとした人間関係が大好きな方にはたまらない作品だと思います。

勿論どの作品達も『P.A.』独特の魅力が詰まっていて、おすすめできるものばかり。是非その目でご確認ください!

サンライズ

ガンダム

アニメ制作会社の中には、幅広いジャンルを手掛ける所もあれば、特定のジャンルに強い所もあり、その特徴は様々ですが、
この『サンライズ』は、あの「機動戦士ガンダム」シリーズを始めとして、数々の名作ロボットアニメを手掛けた、まさにロボットアニメの大御所と言える存在です!

特に「機動戦士ガンダム」シリーズの作品は、皆さん一度は目にしたことがあるでしょう。とてつもない人気を誇っている作品ですね。
こういったシリーズにはコアなファンが多く付いていることも特徴で、そんなファンの期待に答えようと毎回工夫を凝らして色んな作風にチャレンジしている意欲的な姿勢も、この会社の魅力と言えます。
2016年に放送を開始したガンダムシリーズ最新作「鉄血のオルフェンズ」も、今までの伝統を受け継ぎつつ、今までにない要素も取り入れていて、筆者も毎週楽しみに拝見させていただいております。すげえよサンライズは……。

勿論「ガンダム」シリーズだけではありません。「スクライド」「カウボーイビバップ」「コードギアス 反逆のルルーシュ」「ラブライブ!」など、『サンライズ』が生み出してきた名作は数知れず。
特に近年では、この「ラブライブ!」が社会現象にまで発展した大ブームを巻き起こしました。

ラブライブ

「ラブライブ!」は多岐に渡ってメディアミックスを展開していき、その人気に火を付けました。
そんな商売上手なところも『サンライズ』の魅力の一つ。ファンにとってはとてもありがたいことです。
ちなみに筆者は「アイカツ!」という作品の大ファンでして、『サンライズ』様には頭が上がらない身でございます…。

そんな、数々の名作シリーズを生み出してきた『サンライズ』。次はどんな挑戦を見せてくれるのか、皆さんも是非注目してみてはいかがでしょう!

シャフト

まどまぎ
今や知る人ぞ知る、超有名制作会社の一つでしょう。
一癖も二癖もある独特な演出が話題を呼ぶ超個性派、皆さんお馴染み『シャフト』の紹介です。

『シャフト』は1975年に設立されて以来長年に渡って下請けの仕事を中心に続けてきた老舗であり、現在のアニメ制作会社としてのイメージが有名になったのは、実はつい最近のことなのです。
そのきっかけであり元凶とも呼べる人物こそが、「幽☆遊☆白書」「魔法少女リリカルなのは」など数々の名作を手掛けてきた名監督「新房昭之」氏。
彼が総監督として『シャフト』に活動の拠点を移した2004年以降、「ひだまりスケッチ」「さよなら絶望先生」「魔法少女まどか☆マギカ」「化物語」「幸腹グラフィティ」など、数々の名作を生み出し「シャフトここにあり」と世に知らしめてきました。

特に「魔法少女まどか☆マギカ」はアニメ史に大きな衝撃を与えた傑作で、劇場版の興行収入は20億を越える大ヒット作品となりました。虚淵玄の脚本に新房昭之の演出が見事にハマっていて、今でも根強いファンが付いています。

ちなみに、この新房昭之、「まどマギ」では美樹さやかのことが大層気に入ってしまったらしく(筆者も大好きです)、虚淵玄に「どうにか生き返らせることはできないか」と直談判しに行ったというエピソードもあります。おちゃめさんですね。気持ちは解ります。

そんな『シャフト』の独特な演出を端的に表しているのが、俗に「シャフ度」などと呼ばれる例のアレでしょう。

化物語

『シャフト』作品は本当に独特な雰囲気を出しているものが多く、一目で「あ、これシャフトだな」と解るほど特徴的です。

『シャフト』ほど個性を作品に強く押し出してくるところは他にないと思いますので、皆さんも是非、その辺りを注目して見てみると、また違った楽しみ方が出来るかもしれませんね。

ufotable

FATE

近年、「TYPE-MOON」作品のアニメ化で一気にその知名度を上げた『ufotable』。
その魅力は何と言っても原作を忠実に再現した作り。さらに言えば、原作の魅力を余すことなく表現する高品質な作画にあると思います。

その代表的とも言えるのが、7部作にもわたって制作された劇場アニメ「空の境界」。そして今や言わずと知れた大人気シリーズ「Fate」。
これら「TYPE-MOON」作品は、設定が非常に凝っていて、原作には昔から熱狂的なファンが付いていることで有名でしたが、
その高いハードルを『ufotable』は細部にまで拘った作りと、作画の圧倒的なクオリティで見事原作ファンの期待に答えてくれました。
特に戦闘シーンの作画は業界でも指折りの撮影技術の高さが如何なく発揮されており、圧巻の一言に尽きます。

もちろん『ufotable』の魅力は「Fate」シリーズだけではありません。
「ニニンがシノブ伝」「フタコイ オルタナティブ」「まなびストレート!」「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」など、隠れた名作が多いのもこの会社の特徴ですね。

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この『ufotable』、実は社長が徳島出身であり、制作スタジオも徳島に設けられています。
さらに阿波踊りとコラボして観光ポスターを手掛けたり、「マチ★アソビ」という徳島初のアニメイベントを企画するなど、とにかく徳島が大好きすぎる会社としても知られています。
筆者も「マチ★アソビ」には参加したことがあるのですが、色々な作品の関係者や声優さん達がトークやライブをしにやってきていて、充実した内容でした。会場も盛り上がっていましたね。
これからの活躍に期待が寄せられる『ufotable』、皆さんも是非注目してみてください!

Production I.G

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1987年にタツノコプロダクションから独立、当時「有限会社IGタツノコ」という名で設立されたのが現在の『Production I.G』です。
押井守監督の手掛けたアニメ映画「イノセンス」や「攻殻機動隊」がヒットし、その知名度を大幅に拡大させたことで有名なアニメ制作会社ですね。

筆者にとっても『I.G』といえば「攻殻機動隊」の印象が強く、物語の面白さはさることながら、その重厚なレイアウトには圧倒させられました。
「攻殻機動隊」の他にも、「図書館戦争」「Blood+」「PSYCHO-PASS サイコパス」「黒子のバスケ」「進撃の巨人」などといったハイクオリティな作品が多く、『I.G』の制作能力の高さが伺えます。
最近の作品ですと「黒子のバスケ」なんかもう、初っ端のオープニング映像から意味が解らないくらいぬるっぬる動きます。

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必見です。

どの作品も丁寧に作りこまれていて、特に劇場作品に関しては2~3年ほどかけてじっくり制作しているらしいので、このクオリティの高さも頷けますね。
今までも、そしてこれからも、『I.G』の作品には目が離せません!

マッドハウス

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1972年に旧虫プロダクションから独立・設立した『マッドハウス』。
創業当初はOVA作品を中心に制作しており、コアなファンを着実に獲得していましたが、1998年に放送された「カードキャプターさくら」のヒットがきっかけとなり一気にその知名度を上げ、ライトな層のアニメファンからも認知されるようになりました。
この「カードキャプターさくら」、ご多分に漏れず筆者も大好きなアニメでした。脚本、演出、音楽、作画、全てにおいて神懸かっていましたね。毎週ビデオに録画して、かじりつくように何度も見返していました。懐かしい…
どれだけ長い年月が経とうと決して色褪せることのない、素晴らしい作品です。

その後も「時をかける少女」「四畳半神話大系」「サマーウォーズ」「DEATH NOTE」「BLACK LAGOON」「電脳コイル」、そして近年では「ワンパンマン」と、名作を生み出し続けている『マッドハウス』。
そのクオリティの高さもさることながら、制作する作品の数が非常に多いことでも知られています。
2008年にはなんと16作品もの数を平行して制作・放送していました。
その上で、細部まで書き込まれた高品質な作画を仕上げてくるのが『マッドハウス』です。狂気じみてますね…!

そんな『マッドハウス』の本気を見たい方に筆者がおすすめするのが、知る人ぞ知る名作、OVA版「HELLSING」。(『マッドハウス』が制作を担当したのは第5巻から第7巻の間だけですが)
この世のものとは思えない重厚な雰囲気に、ただただ圧倒されるばかりでした。

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毎年多くの作品を産出する『マッドハウス』、これからも長いお付き合いになりそうです。

ボンズ(BONES)

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トリを飾るのは、やはりここを置いて他にいないでしょう。
「機動武闘伝Gガンダム」や「カウボーイビバップ」などといった作品の担当をしてきたサンライズ第2スタジオのスタッフが独立・設立したのが、この株式会社『ボンズ』。
名前の由来は「骨のあるアニメを作りたい」という思いから命名したもので、その名の通り極太な作品をいくつも生み出してきました。

そんな『ボンズ』の最大の魅力は、ズバリ!凄まじいクオリティを誇るアクションシーン!
バトル作品における戦闘シーンのクオリティの高さは、『ボンズ』が群を抜いていると言っていいでしょう。それほどまでに高次元で、観た者を圧倒させます。
「鋼の錬金術師」「交響詩篇エウレカセブン」「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」「ソウルイーター」「血界戦線」など、これまでに数々の名作が『ボンズ』の手によって、バトルアニメとしての魅力を極限まで磨き上げられてきました。

『ボンズ』が手掛けた作品の中で、最も有名なのが恐らく「鋼の錬金術師」でしょう。
アニメオリジナル版と原作準拠版の2つをアニメ化し、どちらもファンから多大な支持を得ています。
『ボンズ』はこういった原作付きのアニメ作品に定評があるのも特徴ですね。

2016年4月からは、筆者も大好きな「僕のヒーローアカデミア」が『ボンズ』制作で放送スタート。
アクションシーンの凄まじいクオリティ、かっこよさに心躍ること間違いなし!
是非!ご覧ください!

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お気に入りのアニメ制作会社を見つけよう

以上、筆者がおすすめするアニメ制作会社とその特徴でした。
いかがでしたでしょうか?
近年放送された「SHIROBAKO」の影響もあって、アニメファンの視線が制作会社へと向けられる機会も多くなった昨今。こういった背景を知ることで、アニメのことをもっと好きになっていただけることでしょう!
作品ひとつひとつに情熱を込めるアニメ制作会社、その魅力を少しでもお伝えすることができたのならば幸いです。