ガンダムという巨大コンテンツを産んだ富野由悠季とは

絶大な人気を誇るガンダムシリーズ。
このページを開いた人はもしかすると一度はガンダムというコンテンツに触れたことがあるかもしれません。
そのガンダムの初期作品である『機動戦士ガンダム』を産みだした富野由悠季とはどのような人でしょうか。
gundam

富野由悠季は手塚治虫の率いる虫プロ出身であり、日本で初めて放映された連続TVアニメ『鉄腕アトム』にも携わっています。
後に『化物語』などで有名なシャフトを創設する若尾博司に仕事を教わり、制作進行・演出助手・脚本・演出とアニメに関わる様々なことをしてきました。
ただし、映画業界を目指していた富野はアニメという表現に許せない部分があり退社。
その後フリーで活躍し、あまりにもコンテを早くあげるため「さすらいのコンテマン」という異名を持つほどに。

手塚治虫原作の『海のトリトン』で監督デビュー。その後幾つか監督をするものの
自分を表現できるオリジナル作品を強く望んでいたこともあり、トラブルもありました。
そんな中『無敵超人ザンボット3』では企画段階でスポンサーなどの要望を全て確認し、その上でどう表現ができるかというものを模索しました。
その後『機動戦士ガンダム』が登場します。

当時、子供向けアニメが当たり前だった時代にわかりやすい勧善懲悪なストーリーではなく人間ドラマを中心とすることで、中高生以上の年齢層で熱狂的なファンを獲得しました。さらに劇場版の公開とガンプラが大きなブームの火種となり、その後のガンダムシリーズの制作につながりました。
けれども1993年の『機動戦士Vガンダム』製作時にひどいうつ状態になり、ガンダムという作品での監督を務めることをやめてしまいます。

それでもいくつかのガンダムではないロボット作品や漫画原作という形でガンダムに関わるなどをした後、『∀ガンダム』でガンダムの監督として復活します。
復活してから大きく作風も変わり、新作『Gのレコンギスタ』でもその新たな作風は色濃く反映されています。

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ロボットアニメの巨匠

アニメーション監督としてTV・劇場版を含め20タイトル以上のロボットアニメの産み出してます。
『機動戦士ガンダム』だけでなく人気ゲームシリーズ『スーパーロボット大戦』では『聖戦士ダンバイン』や『伝説巨神イデオン』など多くの富野作品が参加しており、
どのタイトルも人気があることが伺えます。

自身の作品のオープニング・エンディングテーマの作詞を多く手がけており、機動戦士ガンダムII 哀・戦士編のテーマソングで人気曲である『哀・戦士』も自身の作詞したものとなります。
また、短いセリフにも関わらず富野節と言われるほどキャラクターのセリフ回しが独特で、名言として多くの言葉が知られています。

2度もぶった! 親父にもぶたれたことないのに!
弾幕薄いよ!なにやってんの

などはパロディとしてもよく使われていますし、日常でもネタとして使われる人も多いでしょう。

今と昔の富野作品を知るならやっぱり∀ガンダム

∀gundam
富野はガンダムを総括する作品として、『∀ガンダム』を製作しました。
それは今までのガンダムのストーリーやデザイン全てと違うものでありながら、
過去のガンダム作品とも繋がっており、『機動戦士ガンダム』と同じように後から評価を得ていく形となりました。

見どころとしては、従来の富野節や重厚で複雑なストーリーもありますが、『ストリートファイター』シリーズのキャラクターデザインである安田朗や『カウボーイビバップ』などで有名な菅野よう子を音楽に迎えるなど今までにないメンバーで作られているというところも魅力です。

最後に

いかがでしたでしょうか。

2014年にまた新たなガンダム『Gのレコンギスタ』が富野作品として加わっています。
この作品も富野節が全開なので、新たにスタンダードになる名言が生まれるかもしれません。
気になる方はチェックしてみるのも良いかもしれませんね。

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